ドバイで中東最大の商談会、日本市場は新体制で2割増へ
20年には国際博覧会
日本から「数十万人」のポテンシャルも
▽成長のポテンシャル、日本市場への期待
DTCM海外プロモーション担当ディレクターであるジェシー・リン氏は、ドバイについて「220ヶ国の国籍の人が住むインターナショナルなデスティネーションで、様々な文化に触れることのできる観光地」とアピール。また、砂漠とビーチと都会的魅力を同時に味わえる点、ラグジュアリーなホテルやスパ、大規模ショッピングモールが揃い、非常に安全である点、公用語が英語である点なども魅力と語った。
リン氏によると16年のドバイへの日本人観光客は7万1000人。これに対して17年の1月と2月は合計で前年比40%増で推移しており、「年間で20%増は期待したい」という。ターゲットとしては、30代から40代の働く女性層とシニア層の需要喚起に取り組んでいく。
これに対して、17年3月末にドバイ政府観光局の日本代表へ着任した濱口建氏も「ドバイは、日本人が7万人ではなく数十万人訪れてもおかしくないデスティネーション」であると強調。30代から40代の女子旅は、市場の大幅な拡大に向けて「裾野を広げるための戦略的な層」と捉えるという。
特にドバイに対するネガティブなイメージとして「高価」な印象が浸透しているのに対し、メトロやタクシーなど移動コストが安価であることや、手頃で多彩なフードコートが利用できることなどを紹介していきたい考え。その上で、アラビア文化に触れられる施設なども提案しながら「生活者に響く魅力ある旅」を打ち出していく方針だ。