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長野のホテル雄山が破産開始決定、負債11.6億円

  • 2017年4月26日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、長野県千曲市上山田温泉のホテル雄山は4月10日、長野地方裁判所上田支部から破産開始決定を受けた。負債総額は約11億6300万円。

 同社は1955年頃から旅館経営を開始し、73年には「ホテル三浦荘」を買収するとともに法人化して、ホテル名は「ホテル雄山」に変更。その後は90年に観光ホテル「ホテルグリーンプラザ」を、93年にビジネスホテル「ホテルプラトン」をオープンし、96年7月期には約6億8500万円の売上高を計上していた。

 しかしその後は、景気後退に伴い企業の団体旅行が減少したほか、長野新幹線の開通による日帰り客の増加などから、宿泊客が減少。16年7月期の売上高は約3億4800万円にとどまっていた。

 その後は過去の設備投資の負担などもあり、昨年6月には「ホテルグリーンプラザ」と「ホテルプラトン」を会社分割してそれぞれ別会社に譲渡。今年1月には「ホテル雄山」も別会社に譲渡し、事業を停止していた。