日本発の経由空港1位は?出発エリア別ランキングも紹介-OAGデータ
▽関東エリア
全体の経由便利用者の45.6%と半数近くを占める関東エリアは、バンコクが5年連続で1位を獲得。OAGによると近年は羽田、成田からの中近距離路線が増加し、特に中国の地方への直行便が増えたことにより、これまで主流だった上海、香港などにおける中国国内線への乗り継ぎが減少したことなどが要因という。
このほか上位10位を見ると3位に、これまで2年連続圏外だった北京がジャンプアップ。これは、15年5月に日中の航空当局間で昼間時間帯における羽田路線の拡充が合意され、全日空(NH)や日本航空(JL)、中国国際航空(CA)などが羽田/北京線を増便したことが背景といえるだろう。
※関東の対象空港
茨城空港、東京国際空港(羽田)、成田国際空港、八丈島空港
▽中部エリア
中部エリアで経由便を利用した人は、全体の経由便利用者の13.3%。1位は、5年連続で成田となり、2位は12年には圏外だった羽田、3位は仁川、4位は上海浦東、5位は香港だった。上位10位では、エリア別のランキングでは唯一ヘルシンキがランクイン。現在、中部/ヘルシンキ間はフィンエアー(AY)が週5便で運航しているところで、ヘルシンキ経由の行き先としてはロンドンが最も多く、このほかローマ、バルセロナも人気だ。
※中部の対象空港
県営名古屋空港、静岡空港、中部空港、富山空港、新潟空港、能登空港
▽関西エリア
全体の21.6%を占める関西エリアの1位も、5年連続で成田が獲得。2位の羽田は、12年にはランク外だったものの14年が3位、15年が2位と急上昇している。
このほか上位10位を見ると、12年、14年、15年で6位だった香港が16年は3位に上昇。関空/香港線については、訪日需要の増加に合わせて、香港エクスプレス(UO)が15年5月に増便、香港航空(HX)が16年7月に就航するなど便数が大幅に増加しており、日本人旅客の利用も進んでいるようだ。
※関西の対象空港
伊丹空港、関西国際空港、神戸空港、白浜空港