伊万里の池田観光など2社が破産開始決定、負債計4.3億円
東京商工リサーチによると、佐賀県伊万里市の「ホテルニュー伊万里」の元運営会社である池田観光と、同社から事業を引き継ぎ運営していた関連会社の慧尚は3月31日、佐賀地方裁判所武雄支部から破産開始決定を受けた。負債額は池田観光が約4億円、慧尚が約3200万円。ホテルは営業を停止している。
池田観光は1967年に創業し、75年頃から同ホテルを運営。ピーク時の96年8月期には売上高約2億6700万円を計上した。しかしその後は客数が減少し、2010年8月期の売上高は1億4000万円にまで減少。12年頃には慧尚にホテルの営業権を譲り、池田観光は休業状態にあったという。
その後は慧尚が再起をはかったものの、年間売上高は1億円を割り込む状態が続き、16年8月期には約5000万円に。赤字の累積により2社ともに債務超過に陥り、借入金が返済できず今回の措置となった。