サービス・ツーリズム産業連合（サービス連合）によると、2017年春闘でJTBグループ3社、テック航空サービス、郵船トラベルが賃金や一時金などについて合意した。詳細は下記の通り。

＜合意＞
【JTB東北】
●賃金
　・以下の各項目の要素を含み、2.3％以上の改訂率をもって基礎月収原資の改訂を行う
　　＊社員における標準年齢の読み替えによる定期昇給
　　＊社員における役割成果給の改訂原資
　　＊スタッフにおける成果行動給の改訂原資
　　＊エキスパートシニア社員の職務給改訂に必要な原資
　　＊現WSb社員のTS社員移行に関わる原資
　・グループ総合職制度移行に関わる現G社員のタリフ読み替えによる原資を別途確保する

●一時金
　・2017年冬期臨給および2018年夏期臨給の予算化覚書を締結する
　・2017年夏期臨時手当については、営業数値を精査の上、改めて回答する

●その他同時要求
　・ワークライフバランスの実現に資する取り組みとして、「年休の時間単位取得制度」を導入する。なお、導入時期および制度詳細については引き続き労使で議論し、別途確認覚書を締結する

【JTB東海】
●賃金
　・以下の項目の要素を含み2.5％以上の改訂率をもって月例賃金改善を行う
　　＊G社員、社員：本給の改訂、役割成果給の適正な改訂
　　＊社員：本給の改訂、役割成果給の適正な改訂
　　＊T社員、R社員：月齢賃金改訂原資

●一時金
　・社員の2017年夏期臨時手当については、臨時手当支給制度に則り、経営数値を精査した上で改めて回答
　・臨時手当支給に関して制度の定めのない雇用形態の者への臨時手当支給については、社の経営数値を精査した上で改めて回答

●その他同時要求
　・T社員の臨時給与の制度化を確認

【JTBビジネスイノベーターズ】
●賃金
　・必要な原資をあらかじめ予算化し、適正な評価のもとで各雇用形態において賃金改定を実施する
　　＊総合職の本給・役割基礎給において、2017年4月1日付けでの標準年齢改訂にともなう改訂原資
　　＊総合職の役割成果給における2017年6月1日付けでの改訂の実施に必要となる原資の確保
　　＊エキスパート職・一般職の役割給における2017年6月1日付けでの改訂の実施に必要となる原資の確保

●一時金
　・2016年度決算数値確定後に改めて回答する

●その他同時要求
　・「育児休業制度の短時間勤務制度」について取得年数を拡充する取得期間を「3年」から「6年」に拡充

【テック航空サービス】
●賃金
　・定期昇給の実施
　・評価給、成果給、特別一時金制度の廃止

●一時金
　・業績連動賞与テーブルに従い年間支給額を決定する

【郵船トラベル】
●賃金
　・人事賃金制度の厳正な運用をおこなう
　・職能給、役割給、職務給（契約社員、嘱託社員）の改善：一律700円
　・産業別最低保障賃金
　・ポイント年齢別最低保障賃金

●一時金
　・年間4.0ヶ月＋α（夏期2.0ヶ月＋α、冬期2.0ヶ月＋α）

●その他同時要求
　・転身赴任手当を現行4万円から5万円に引き上げる

※訂正案内（編集部 2017年04月05日10時10分）
・訂正箇所：郵船トラベル
サービス連合の訂正により、郵船トラベルの「その他同時要求」の一部を削除しました。