国際線、16年の日本発座席は1割増、約5000万席超に-OAGデータ

日本発着の国際線航空座席、16年は5253万席
訪日好調なアジア方面が牽引

 OAGによると、2016年における日本発国際線の総座席数は、通年で前年比10.3%増の約5253万席であった。OAGが提供する航空関連データ分析ツール「OAGアナライザー・スイート」で書き出したデータによるもの。

 日本発着の座席数は継続して増加傾向にあり、12年は3935万席であったところから5年で1300万席以上も増えている計算だ。航空会社別に12年比での増減を見ると、全日空(NH)が394万席から605万席と大幅に増加したほか、12年に就航したピーチ・アビエーション(MM)も13万席から107万席と大きく数を増やした。


 また、中国東方航空(MU)の82万席増、春秋航空(9C)の75万席増、エバー航空(BR)の73万席増など、好調なインバウンド需要に牽引されてアジア圏の航空会社がキャパシティを拡大しているのも特徴だ。


 逆に座席を減らしている会社もあり、特に大きいのが羽田の再国際化の影響を受けるデルタ航空(DL)。12年は325万席で、日本発着の国際線を運航する航空会社としては日本航空(JL)、NH、大韓航空(KE)に次ぐ4位の規模を誇っていたが、16年には133万席以上を減らし8位にまで順位を落としている。

 加えて、DLほどではないものの、ユナイテッド航空(UA)も12年当時のコンチネンタル航空を考慮に入れなければ21万席減となったほか、アメリカン航空(AA)も2万席減となり米系は縮小が目立った。