静岡の天城荘が民事再生法申請、「テルマエ・ロマエ」ロケ地
東京商工リサーチ(TSR)によると、静岡県の大滝温泉で旅館「天城荘」を経営していた天城自然公園は3月21日、静岡地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、同日に保全命令を受けた。負債総額は調査中。
天城自然公園は1959年に設立し、河津大滝を眺望できる源泉かけ流しの露天風呂が特徴の「天城荘」を経営。客室数は31室で、2012年の映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地として使用されるなど、高い知名度を誇っていた。
しかし、近年は個人消費の落ち込みや、旅行者の嗜好の多様化に対応できず業績が低迷。資金繰りの悪化などから今回の措置となった。なお、今後は宿泊業の集客から決済までの一元管理システム「あすなろ」などを提供するリバティーの支援を受け、事業を継続する方針。