ウインドスター、18年春の日本初寄港を訴求、秋以降も検討
ウインドスタークルーズなどの日本総代理店を務めるセブンシーズリレーションズはこのほど、都内で旅行会社向けのセミナーを開催した。同社代表取締役の榎本律子氏は、小型船で地中海クルーズなどを展開するウインドスタークルーズと、ヨーロッパでリバークルーズを展開するエメラルド・ウォーターウェイズの2社について、船内施設やサービスなどを紹介。このうちウインドスタークルーズについては「小型船は、小さな港や静かな入江にも行けることが楽しみ」と説明し、日本市場でも販売を強化する考えを示した。
榎本氏は加えて、昨年12月に発表した2018年春に初めて実施する日本発着クルーズをアピール。4月24日から5月4日にかけて大阪から高知、広島、福岡、釜山、長崎、鹿児島、新宮、清水、横浜を巡るもので、同社のクルーズの利用者の9割を占める北米や豪州の旅行者を中心に、予約動向は好調という。そのほか、18年は秋以降に2本目、3本目の日本発着クルーズを検討していることを伝え、現時点では1割に満たない日本人の取り込みを強化する考えを示した。
▽リバークルーズの認知度向上へ、寄港地観光で日本語ガイド
榎本氏はリバークルーズについて「ヨーロッパの富裕層を中心に一大ムーブメントが起きている」と主張した上で、エメラルド・ウォーターウェイズがライン川やドナウ川などでクルーズを展開していることを紹介。「リバークルーズは日本では浸透していないので、各社のサービスをよく比較した上でお客様のニーズにあわせた商品を提供してほしい」と呼びかけた。
榎本氏は日本市場への販売強化の一環として、7月から10月にかけては初めて、寄港地での市内観光に日本語ガイドが同行するリバークルーズを設定したことを説明。いずれも7泊のコースで、7月15日出発のアムステルダム発ニュルンベルク行き、7月29日出発のブダペスト発ニュルンベルク行きなど4コースを用意した。なお、船内でのサービスは従来と同様に英語のみでおこなわれるという。