会員が得する会に 日旅連関西、田岡会長再任で決意新た

 日本旅行協定旅館ホテル連盟関西支部連合会(田岡茂会長=城崎温泉・心の宿三國屋)の2017年度通常総会が2月16日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で開かれた。役員改選では田岡会長が再任し、副会長には小林典行氏(ホテル東山閣)と西村博氏(ホテル北野屋)が就いた。

 田岡会長は「会員が得をする会にしたい」とし、価値創造(バリューアップ)を経営計画に掲げる日本旅行と協働し、地域の素材を情報流通させ着地型観光の取り組みに意欲を示した。

 日本旅行の堀坂明弘社長は、2020年を目標年度とする新・中期経営計画「バリューアップ2020」について言及し「いかに上質な旅を提供していくかに努めていく」と話した。国内旅行ブランドの赤い風船が今年45周年を迎えることや、地方創生に専門部署を設け積極的に関わっていくこと、仕入センターを仕入誘客推進センターに改称したことも伝え「地域交流を推進していく」とした。

 また、西日本営業本部の岡本隆本部長も「社員のバリューアップに努めたい。着地と一体となって地域活性化に取り組む」と語った。

 旅連本部の宮村耕資副会長は宿泊増売、東北や九州など災害被災地への販売支援、日旅連塾の開催などを核とした17年度本部事業について紹介した。

 総会後、同旅連経営研究会の主催で、せとうち観光推進機構の相良秀直マネージャーが「せとうちDMO」の取り組みについて講演。マーケティングやプロモーション部門と投融資を行うファンド部門からなる組織の運営によって「せとうちブランドを確立し、定住人口の拡大、経済循環をつくることが目標」とし、来訪者と住民の満足度を90%に引き上げるKPIなどを示した。

 (17/03/07)


情報提供:トラベルニュース社