ボリビア、黄熱病予防接種の義務化について

  • 2017年2月10日

 本日に入りました情報によりますと、ボリビアへの出入国の際に「黄熱病予防接種証明書」(イエローカード)を要求される可能性が出てきました。対象となるのは「黄熱に感染する危険のある国」ですが、
 1) 対象国からボリビアへ入国する場合
 2) 対象国へボリビアから出発する場合
 3) 対象国を経由してボリビアへ出入国する場合
とされております。

 これに対し「ボリビア航空局会」は、行政機関に対し下記内容の要望書を提出しております。

 1) 航空業界、移民局、厚生省の3者で話し合いを実施すること
 2) 周知のためにシステムに反映させること
 3) 15~30日間の施行期間延長を要望
 4) ボリビア国内における黄熱予防接種が可能な場所の発表
行政機関からの急な発表であったことから、各地で情報が錯綜し、空港での対応に混乱が生ずる場面もありましたが、現在は行政機関と旅行業関係機関との間で対応について協議中であり、その結果が近日中に正式発表される予定です。

 尚、この処置により、今後のボリビアへのツアーを
 ペルー、
 アルゼンチン、
 ブラジル、
 コロンビア、
 エクアドル、
 パナマ、
 パラグアイ、
 ベネズエラ、
 トリニダード・トバゴ
などと組み合わせる場合は、今後「黄熱病予防接種証明書」の所持が義務化される
こととなります。

 例) 「米国経由ボリビア発着ツアー」に影響はありませんが、
 下記の場合は「黄熱病予防接種証明書」が必要となります。

・リマ経由、クスコ経由、ウユニ塩湖
・イグアス経由、リオ経由、ウユニ塩湖
・ブエノスアレイス経由、ボリビア
・サンパウロ経由、ボリビア
 など
この急な処置の理由としては、国際保健機関(WHO)の黄熱病注意喚起が影響していると思われます。

 現在、ブラジルのジャングル地方を中心に黄熱病が流行しており、周辺各国で対応しておりますが、現時点では、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、コロンビアは黄熱病の予防接種は義務化されておりません。

 引き続き新たな情報が入り次第、ご連絡いたしますが、ボリビアへのご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。

※厚生労働省検疫所「黄熱に感染する危険のある国」
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
※国際保健機関(WHO)「黄熱病注意喚起」(2017年1月31日付)
http://www.who.int/ith/updates/20170131/en/ (英語)


情報提供:株式会社ラティーノ日本海外ツアーオペレーター協会