トップインタビュー:楽天ライフ&レジャーカンパニートラベル事業長の高野氏
ユーザーと宿泊施設のマッチングに注力
訪日強化で「アジアのリーディングOTA」へ
楽天は1月1日付で、ライフ&レジャーカンパニーのトラベル事業長に前副事業長の高野芳行氏(※高ははしご高)を任命した。同氏は2002年に楽天に入社後、楽天市場事業のECコンサルタントや、楽天トラベル事業の広告企画推進部部長、マーケティング部部長を歴任。16年4月からはコンシューマー部門を統括していた。今回は高野氏に、楽天トラベルの現状や今後の展開について聞いた。
-新事業長としての抱負をお聞かせください
高野芳行氏(以下敬称略) 01年に楽天トラベルがスタートしてから、およそ16年が経過したが、業績は堅調に伸びており、旅行予約サイトとしてメジャーな存在になってきた。国内旅行ではレジャー需要が伸長しており、16年の予約人泊数が最も伸びた沖縄県は前年比28.8%増となった。ビジネス需要も堅調に推移している。
海外旅行は15年にワールドトラベルシステム(WTS)を子会社化し、連携を強化することで、アジア太平洋地域を中心に取り扱いを伸ばしている。訪日旅行も規模は小さいが好調だ。
宿泊施設と話していると「販売のメインがインターネットに変わってきた」という声も聞き、特に国内旅行における既存の旅行会社とのパワーバランスの変化を肌で感じている。今後、オンライン経由の販売がさらに増えていくなかで、宿泊施設に対しては、もっとフレキシブルに宿泊料金や商品をコントロールできるサービスを提供したい。
我々のキーワードは「エンパワーメント」だ。宿泊施設が主体的に活動できるような「エンパワーメント・プラットフォーム」をめざしている。