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週間ランキング、1位はHIS澤田社長、2位はJLの羽田/NY線

[総評] 今週は、当然ながらエイチ・アイ・エス(HIS)代表取締役会長兼社長の澤田秀雄氏のインタビューが1位になりました。澤田氏の社長復帰は昨年の年間ランキングで1位になるほど注目されていたわけで、インタビューも週の1位に違いないと踏んでいましたが思った通りの結果となりました。逆に、澤田氏のインタビューが2位以下になるとすれば1位は業界がひっくり返るような大事件かもしれず、順当な結果は安堵に値するとも感じます。

 澤田氏のご発言はインタビューをご覧いただければと思いますが、直接お話しをお聞きする際に印象的だったのは澤田氏の圧倒的な存在感です。

 これまでも国内外の様々な大企業の経営者や閣僚といった方々にお会いしてきており、そうした方々も当然非常に大きな存在感をお持ちであったわけですが、澤田氏は存在感が大きいとか小さいというのではなく、「異質」という言葉が最も近いように思います。

 その要因について考えると、お話しになる内容が創業者らしく大胆、身長が180センチメートル近く体型もがっしりとされている、といった事実は思い返されるものの、どれも本質を言い当てているとは思えません。強烈な眼力も一つの要素でしょうけれどもおそらくすべてではなく、なんとも不思議な方です。

 ちなみに、インタビューの最後のページに掲載している写真は受付前の待合スペースで撮影したのですが、澤田氏がドアからそのスペースに出た瞬間、そこに居合わせた全員が文字通り息をのみ場の空気が張り詰めました。行く先々であのような反応をされると嫌になってしまいそうですが、気にしないにせよ気にならないにせよ、それもまた器の違いということのような気がします。

 次いで2位は、日本航空(JL)が夏ダイヤで羽田/ニューヨーク線を運航するとお伝えした記事でした。この冬ダイヤでJLは羽田からホノルルとサンフランシスコへ就航していますが、このうちホノルルを運休してニューヨークに就航するということです。

 JLによると、もともとホノルルへ飛び始めた当初からニューヨーク線を考えていたそうで、それならば最初からそうしておいた方が効率が良さそうですが、そうできなかった事情があるのでしょう。「みそぎ」の期間が終わる4月1日以降、羽田/ニューヨーク線に限らずJLがどのような成長戦略をとるのか注目が集まります。

 また、日米間の航空路線で大きな役割を担ってきたデルタ航空(DL)の出方も気になるところです。今週4位に成田/台北線運休のニュースが入っていますが、これも羽田へ需要がシフトし成田のハブ空港としてのプレゼンスが低下したためとのことです。

 DLはこの冬ダイヤだけですでに成田発着のニューヨーク線とバンコク線、関空線を運休しているところで、集計の期間にもよるものの、この数年で成田発着の座席数を4割から5割減らしているはずです。先週もルフトハンザ・ドイツ航空(LH)の成田撤退がランキング1位になっていましたが、これからも同じようなニュースが続く可能性は十分にあります。

 トランプ大統領の就任式も間近となり、これから日米関係を含めて世界情勢が間違いなく変化していくと予想されるなか、何事も「当然」などと予断することなく状況を注視していきたいところです。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2017年01月13日0時~01月20日14時)
第1位
新春トップインタビュー:HIS代表取締役会長兼社長 澤田秀雄氏(17/01/17)

第2位
日本航空、4月から昼間の羽田/ニューヨーク線、ホノルルを運休(17/01/19)

第3位
16年の旅行業倒産は1件増の27件、昨年に続く低水準(17/01/15)

第4位
デルタ航空、成田/台北線運休へ、最終は5月24日(17/01/16)

第5位
新春トップインタビュー:OTOA会長 大畑貴彦氏(17/01/19)

第6位
16年訪日客は2404万人、消費3.7兆円に-田村氏「今年が正念場」(17/01/17)

第7位
楽天トラベル、17年はグローバル展開とマッチング強化(17/01/16)

第8位
3種リゾネットに行政処分、マルチ商法強引勧誘-旅行業は継続可(17/01/18)

第9位
全日空、17年夏は羽田/ジャカルタ倍増、国内は中部/宮古線(17/01/19)

第10位
イスラエル、日本でプロモーション再開、まずは2万人めざす(17/01/15)


※除外した記事(本来は10位以内にランクイン)
 ◆人事、JTBグループ会社 支店長・部長(17/01/18)
 ◆人事、JTBグループ会社 役員(17/01/18)