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今冬は「美食」-JR・ジャパニーズビューティー北陸CP(1) 「べるもんた」で寿司味わう

  • 2017年1月17日

 JR東日本、東海、西日本の3社が共同で、北陸の5つの「美」(美食、美観、美技、美湯、美心)をテーマにした「ジャパニーズビューティー北陸キャンペーン」(JBH)が12月1日からはじまった。今年のメーンは「美食」で、金澤寿し(金沢)の「香箱カニ面寿し作り体験」や日本海さかな街(敦賀)の「はしごめしクーポン」などJBH初登場となった素材も盛りだくさん。キャンペーンは来年3月31日までで、冬の北陸の旅を盛り上げる。

 観光列車で富山路を行く

 12月4-5日、関東、関西、九州のマスコミ向けにJBHキャンペーンの体験ツアーが開催され、富山、石川、福井各県を訪れた。大阪から特急サンダーバードに乗って2時間半で金沢に到着。昨春開業した北陸新幹線に乗り換えて1駅で、新高岡駅に降り立った。12月の初旬というのに、コートがいらないくらいのポカポカ陽気で、小雪舞う北陸路を期待していただけに少し拍子抜けしてしまった。

 新高岡駅からは体験ツアー参加者向けに用意された観光バスに乗って、高岡市内へ。高岡大仏や市内散策をした後は新高岡駅から観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(べるもんた)に乗り込んで、一路、城端へ。べるもんたは緑色をベースにした1両編成の観光列車で、北陸新幹線開業後に登場した。高岡を基準に土曜は氷見線、日曜は城端線を走る。車内は向かい合わせのボックスシートと額縁風にデザインした大きな窓を向いたシートの2種類を配置。高岡寄りにはこの列車の目玉である寿司カウンターがあり、「ぷち富山湾鮨」を職人が車内で握ってくれる。

 当日、寿しを握っていたビーライングループ総料理長の広野一斗さんは「車内で提供する5貫の富山湾鮨はべるもんた専用です。列車内で握ったお寿司が食べられるのは九州のななつ星とこのべるもんただけ。ぜびご乗車いただきご賞味ください」。

 城端市内では城端曳山会館へ。ユネスコ無形文化遺産登録された「城端神明宮祭の曳山行事」に出ている神輿が保管されており、登録記念して6台すべてが展示されている。同館の管理員の松井規伊子さんは「30年間、私がいちばん神輿を見ています。神輿は郷土のほこりです」。高岡市内では伝統産業の鋳物体験を見学した。

 モノづくりの楽しさを伝えるHANBUNKO(はんぶんこ)の東海裕慎さんは「体験は2年弱で2千人が体験しました。3分の2が県外利用者です。完成まで約2時間。キャッチフレーズは(体験した品物は)『今夜の晩酌に間に合います』。ぜひ高岡の伝統産業を体験ください」。


情報提供:トラベルニュース社