楽天トラベル、17年はグローバル展開とマッチング強化

高野氏  1月1日付で楽天のライフ&レジャーカンパニートラベル事業長に就任した高野芳行氏(※高ははしご高)はこのほど本誌のインタビューに応え、「今年はアジアのリーディングOTAとして、全世界のお客様にグローバルにサービスを展開していく」と意欲を示した。楽天グループは今後、海外でのブランド展開を強化する方針。

 高野氏は、このほど楽天がスペインのサッカーチーム「FCバルセロナ」との間で4年間のメインパートナー契約を締結したことを説明した上で、「楽天のロゴが世界に認識され、理解されるようになる。楽天トラベルにとっては非常に良い機会」と期待を示した。

 海外では「取扱規模は小さいが順調に伸びている」という訪日需要の取り込みを強化する考え。楽天トラベルならではの多様な宿泊プランを訴求し、他のOTAとの差別化をはかる。さらに、アジアを中心とした「海外発海外」の取り扱いも視野に入れ、ビジネスの拡大を検討していく考えを示した。

 また、ウェブサイトについては「宿泊施設が自分たちで色々なマーケティングができるようなプラットフォームをめざす」との方針を説明。楽天グループの有するビッグデータを活用し、宿泊施設がターゲットを絞って宿泊プランを訴求するなど、自由にマーケティングができるサービスの提供をめざすという。インターネット・トラベル・コンサルタント(ITC)やコールセンターなどによるサポートにも引き続き注力する。

 消費者に対しては、よりニーズに合った宿泊施設をウェブサイトで紹介することで、施設とのマッチングを強化する考え。高野氏は「最適なお客様に最適な宿泊施設を紹介できれば、顧客満足度は高まる」と強調し、具体的には各施設の紹介ページにおいて、他の利用者の閲覧履歴をもとに選んだ比較対象の他施設も提案していることなどを説明した。

※インタビューの詳細は後日掲載予定