国交省、訪日外国人流動データを拡充、クロス分析などに対応
国土交通省の総合政策局はこのほど、訪日外国人の都道府県を越える流動量を通年で分析できるデータ「FF-Data」を新たに公表した。これまでは秋期の1週間に限って作成していた「訪日外国人流動表」の集計期間を拡大し、サンプル数を約1万5000人から4万3000人に拡充したもので、訪問地や国籍、目的、利用交通機関などによるクロス分析や、周遊に関する分析が四半期ごと、または年間で可能になる。自治体による観光戦略立案の際の対象市場や提携先の検討、旅行会社による商品の企画・造成などに役立ててもらいたい考えだ。
FF-Dataは航空局の「国際航空旅客動態調査」と観光庁の「訪日外国人消費動向調査」、法務省の「出入国管理統計月報」の調査結果をあわせて作成したもので、今回は2014年のデータを公表した。15年と16年のデータの公表については、航空局などの調査結果のとりまとめや予算の都合により、「早ければ17年度半ば」を予定しているという。
▽国交省、「FF-Data」
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/soukou/sogoseisaku_soukou_fr_000022.html