日系2社、年末年始の国内線旅客数は7.7%増、関西が伸長
全日空(NH)と日本航空(JL)が発表した年末年始期間(2016年12月22日~17年1月3日)の利用実績で、2社の国内線旅客数の合計は前年比7.7%増の313万3866人となった。座席数は1.3%減の411万1089席で、利用率は6.4ポイント増の76.2%だった。2社とも旅客数は九州が最も多く、利用率は関西が最も高かった。また、利用率はともに全方面で前年を上回った。
企業別では、NHの座席数は2.3%減の241万3518席と減少したが、旅客数は帰省需要が好調に推移し6.6%増の179万9689人と増加。利用率は6.2ポイント増の74.6%となった。JLは座席数が0.1%増の169万7571席、旅客数は帰省・観光需要ともに好調で9.3%増の133万4177人となり、利用率は6.6ポイント増の78.6%だった。
NHの旅客数を方面別で見ると、最も多かったのは九州で6.3%増の50万5848人。以下、北海道が2.6%減の33万4778人、沖縄が14.1%増の30万3842人と続いた。前年からの伸び率がもっとも伸長したのは沖縄で、唯一の2桁増に。以下は関西が9.5%増の17万8711人、中国・四国が9.4%増の29万3472人と続いた。北海道は唯一、前年を下回った。
利用率が最も高かったのは関西で7.8ポイント増の85.2%となり、唯一8割を上回った。次いで、沖縄が7.3ポイント増の76.9%、北海道が5.2ポイント増の76.2%となった。前年からの伸び率が最も伸長したのは関西で、以下は沖縄、九州と続いた。
JLの旅客数は全方面で前年を上回り、九州が13.1%増の34万970人と最も多く、以下は北海道が1.4%増の26万3430人、関西が9.9%増の14万7161人と続いた。伸び率は沖縄が20.1%増の133万072人と最も伸長。このほか、九州、中国・四国、東北・北陸が2桁増となった。
利用率が最も高かったのは関西で、5.2ポイント増の90.1%と唯一9割を上回り、次いで沖縄が7.3ポイント増の82.3%、北海道が6.5ポイント増の80.0%と続いた。伸び率が高かったのは沖縄と九州で、九州は7.3ポイント増の79.2%だった。