モーリシャス航空、シンガポール経由の旅程アピール、セミナー開催
モーリシャス航空(MK)はこのほど、モーリシャス政府観光局およびシンガポールのチャンギ国際空港と共同で、旅行会社向けの商談会とセミナーを開催した。セミナーの冒頭で挨拶した同社シニアマネージャー・マーケットインテリジェンスのシヴ・クンジュー氏は、MKがモーリシャス/シンガポール線を週3便で運航していることを説明。「アジアは欧州とアフリカに次ぐ3番目の市場であり、なかでも日本は重要な市場」と語り、シンガポール経由でモーリシャスを訪れる旅行者の取り込みを強化したい考えを示した。
MKは2015年10月から、観光局やチャンギ国際空港と共同で、アジア/シンガポール/モーリシャス/アフリカ間の需要の取り込みをはかり、同区間の路線網を強化する「Air Corridor」プロジェクトを展開しているところ。今後も取り組みを継続していくという。
セミナーではMKの日本地区総代理店を務めるエア・システム旅客営業部係長の日埜貴之氏が、機材やスケジュール、サービスなどを説明。成田、羽田、中部、関空、福岡の5空港からシンガポール経由でアクセスできる点をアピールしたほか、マダガスカルや南アフリカなどモーリシャス以遠のデスティネーションもあわせて訪れる旅程などを提案した。
モーリシャス政府観光局によると、日本人訪問者数は今までは年間1100人程度だったが、2016年1月から10月までの累計は前年比約90%増の2100人と大幅に伸長。「Air Corridor」プロジェクトの成果や、テレビでの露出が増えたことなどが影響した。今後は空港や道路などのインフラを整備し、大型のショッピングモールなどの観光スポットを増やすことで、「ビーチ以外でも楽しめるリゾート」をめざす考え。
そのほか、チャンギ空港開発担当マネージャーのルイーザ・スーン氏は、同空港の3つのターミナルの施設やサービスを紹介。17年には新たに第4ターミナルを開業し、30年までに第5ターミナルを建設する計画が進んでいることなどを伝えた。