リモワ、電子タグ付きスーツケースを日本発売、LHとBRで利用可

  • 2016年12月8日

スーツケースとスマートフォンに表示された電子タグ
 リモワは先ごろ、受託手荷物用の電子タグが内蔵されたスーツケース「リモワ エレクトニック タグ」を日本で発売した。スマートフォンアプリとスーツケースを連携させることで、空港で手荷物を預ける際に付けられる紙製タグの情報を、スーツケース上の専用ディスプレイに表示できるようにしたもの。空港に到着する前に手荷物の事前チェックインが可能となるため、空港での手続きが簡略化する。

 同スーツケースはルフトハンザ・ドイツ航空(LH)の協力のもと開発したもので、今年の3月からLHで使用開始。これまでに6000以上の電子タグが利用されたという。12月1日からエバー航空(BR)でも利用を開始しており、ユナイテッド航空(UA)などとも導入の準備を進めているという。

スーツケースの外観  利用者は、搭乗手続きをインターネット上で実施した際に航空会社が発券するタグの情報を、航空会社の専用アプリを使ってスーツケースに送信。画面上に手荷物タグのデータが表示されたことを確認した上で、空港のドロップオフカウンターにスーツケースを預ける。LHによれば、フランクフルトやミュンヘンなどLHのハブ空港にはドロップオフカウンターがあるが、日本国内の空港にはないため、通常通りチェックインカウンターで荷物を預ける必要があるという。

 スーツケース上の電子タグは単4電池2本で作動。一度受信した情報は電池が切れても保存・表示される。スーツケースは3月にドイツで発売した後、世界各地で販売中。日本での販売価格は7万3000円から17万5000円まで。