鳥取県、知事が観光地の通常営業をアピール、風評被害対策で
鳥取県は11月24日、都内でメディアを対象とした「世界一短いとっとり食ツアー」を開催した。10月21日に発生した鳥取県中部地震による風評被害の払拭を目的としたもの。鳥取県知事の平井伸治氏が自らプレゼンテーションを担当し、「鳥取県のかぎは『食』と『観光』。我々はみなさまをお迎えするために、鳥取県の美味しい食事をとっとります。みなさまのお越しを待っとります」と呼びかけた。
鳥取県中部地震はマグニチュードが6.6で、最大震度が6弱。平井氏によると「揺れの強さを示す加速度は熊本地震の1362ガルよりも大きい1494ガルで、街中は被害を受けた」ものの、「迅速に、夢中になって復旧作業をおこない、地震発生から4日後には小・中学校を再開し、5日後には補正予算も組んだ」ことから、最大約3000人となった避難者数は、現在15人に減少したという。
観光地についても「地震が発生した週の日曜日には、ほとんどの観光地が再開した」と説明。しかし、「地震後は、風評被害により宿泊キャンセルの連絡が相次いだ」といい、11月15日時点での宿泊予約キャンセル数は2万8967人泊に上るという。平井氏は「鳥取県はもう遊びに来ていただいて大丈夫な状態」と強調した。
鳥取県では、風評被害対策として団体バスツアー助成制度の緊急拡充を実施。また、ANAグループやジェイティービー(JTB)など一部の航空会社や旅行会社と連携した取り組みをおこなっているほか、メディアやイベントなどを通して鳥取県の魅力をアピールする「とっとりで待っとります!!」キャンペーンも実施している。そのため、平井氏は「今がある意味、鳥取県の旅のチャンス」とアピールした。