日光にリッツ・カールトン、20年開業へ-東武がマリオットと契約
▽東武、日光エリアへの投資を強化、「復権を」
根津氏によれば日光は明治時代以降、外国人の避暑地として人気が高まり、長期滞在する旅行者も多かったが、近年は宿泊日数が減り、日帰りでの利用が増えていることを説明。新たなホテルでは長期滞在者を取り込みたい考えを示した。
加えて、17年夏を目途に東武鬼怒川線の下今市/鬼怒川温泉間で蒸気機関車を復活運転することなども紹介。「日光のリゾート地としての復権を真剣に考えている。日光を東武グループの重要な経営資源と位置付け、積極的に投資する」と強調した。新たなホテルを核に、日光の四季折々の美しい自然や世界遺産の寺社仏閣などを世界中にアピールしたい考えだ。
この日の会見にはマリオット・インターナショナルからアジア太平洋地区開発担当エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントのポール・フォスキー氏が出席。「ザ・リッツ・カールトン」は既存の東京、大阪、京都、沖縄に加えて、20年中にはニセコでの開業も予定していることを説明し、「お客様は新しい目的地や体験を求めており、日光には大変期待を寄せている」と語った。ウェブサイトでの直販と、旅行会社経由での販売の両方に注力するという。
なお、根津氏は新たに開業するホテルのパートナーにマリオット・インターナショナルを選んだ理由として、すでに「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」などで協業していることに加えて、同社が今年9月にスターウッドホテル&リゾートを買収したことを説明。買収による今後の販路拡大に期待を示した。