東急、渋谷の新ビルは「渋谷ストリーム」、東横線跡地開発
東京急行電鉄は、東急東横線の旧渋谷駅で進める再開発事業「渋谷駅南街区プロジェクト」について、建設する複合施設の名称を「渋谷ストリーム」に決定した。同事業は、東横線の旧駅ホームと線路跡地などに高さ約180メートルの地上35階地下4階建てのビルを建てるもの。オフィスに加えて、約180室のホテルや約900坪の商業施設、収容人数約700名のホール、12室の会議施設などを備える計画だ。開業は2018年秋の予定。
渋谷ストリームの事業コンセプトは、「『クリエイティブワーカーの聖地』として時代の流れを生み続ける」というもので、駅周辺のアクセス改善や渋谷川の再生と活用などの取り組みと合わせて、渋谷から代官山まで続く「新たなストリートカルチャー」の創出に取り組む。
1階から3階までは「“シブヤ・カスタム”が集まるストリート」をコンセプトとした商業施設とし、9階から13階までをホテルとする。ホテルは東急ホテルズが運営を担う予定だ。また、6階には渋谷エリアで最大級という合計約330坪の会議施設を設ける。
なお、渋谷では東京急行電鉄が出資する渋谷宮下町リアルティも17年春に新施設の開業を予定しているが、こちらの名称は「渋谷キャスト」に決定。地上16階地下2階建てのビルに住居スペースやオフィス、店舗が入るが、隣接する渋谷キャットストリートを通して原宿や青山から渋谷にかけてのエリアにさらなる賑わいの創出をめざすという。