主要50社、7月の国内旅行は1.3%減-外国人は3%減
観光庁が取りまとめた2016年7月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比1.3%減の2938億5844万円だった。観光庁によると、東北などが比較的好調に推移。九州も「ふっこう割」効果が出てきているが、全体の取扱額では前年を下回った。募集型企画旅行は取扱額が2.9%減の950億9550万円、取扱人数が6.0%減の308万1892人で、単価は3.3%増の3万856円となった。
企業別の取扱額は、海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)15社が最も多く、5.8%減の853億741万円だった。以下は楽天が13.0%増の460億820万円、KNT-CTホールディングス8社が3.2%減の261億2347万円、日本旅行が0.5%増の228億507万円と続いた。
前年からの伸び率では、DeNAトラベルが57.4%増の3億9628万円と最も伸長した。次いで、日立トラベルビューローが32.2%増の11億3505万円、郵船トラベルが29.4%増の2億6627万円、IACEトラベルが25.4%増の4億3016万円となり、国内旅行を取り扱う計49社のうち18社が前年を上回った。
外国人旅行の取扱額は2.9%減の148億737万円。方面別では引き続き、東アジアや東南アジアが好調だったが、昨年山口県で開催したボーイスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」の反動で前年を下回った。募集型企画旅行の取扱額は13.1%減の5億9316万円、取扱人数は11.3%増の4万3104人で、単価は22.0%減の1万3761円だった。
企業別の取扱額は、最も多かったJTB15社が13.8%減の61億558万円。次いで、日本旅行が17.3%増の27億5253万円、エイチ・アイ・エス(HIS)5社が17.8%減の18億9595万円、KNT-CTホールディングス8社が17.2%増の12億3299万円となった。
前年からの伸び率については、DeNAトラベルが3936.0%増の8044万円と最も伸長。次いで、旅工房が404.1%増の1億1956万円、西武トラベルが383.5%増の2951万円、メルコトラベルが213.4%増の68万円となった。取扱高が1億円以上の企業では、旅工房に続き、阪急交通社3社が68.9%増の1億7501万円、楽天が42.1%増の9億3150万円。外国人旅行を取り扱う38社のうち17社が前年を上回った。
なお、海外旅行の取扱額は6.0%減の1733億1370万円で、総計は3.1%減の4819億7951万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※観光庁は今年4月分から、集計対象企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。企業数は49社から50社に変更した。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
7月単月