星野リゾート、東京の新店は順調、今後は訪日客獲得が課題
星野リゾート代表の星野佳路氏は10月4日に開催したプレス発表会で、7月20日に開業したばかりの「星のや東京」の滑り出しについて言及し、「今のところは順調に推移しており、安心している」と語った。星野氏は初年度の平均稼働率の目標として60%を掲げていることを説明した上で、7月と8月の平均稼働率は約50%だったことを報告。「今後1、2年かけてしっかりと実績を作り、海外投資家に認めてもらえるようなホテルにしたい」と語った。
現在の宿泊客の内訳は、外国人が4割で日本人が6割。星野氏は「想定以上に日本人の割合が多い。外国人が5割いることが望ましい」と話し、海外でのプロモーション不足を課題として挙げた。今後は海外メディアでの露出などを強化するという。
そのほか、今後の海外展開については「日本の旅館ビジネスが世界の大手ホテルと変わらない業績を上げられることを示したい」と意欲を示し、「『星のや』での展開が一番良いと思うが、他のブランドでの運営を希望する(施設などの)オーナーもいる。臨機応変に海外で運営できる実力をつけることが重要」と語った。今後は引き続き、同社が運営する宿泊施設の生産性の高さや、IT技術を活用した予約システムなどをアピールし、海外の運営拠点の増加に取り組むという。