観光庁が取りまとめた2016年6月の主要旅行会社50社（※）の旅行取扱概況によると、国内旅行の取扱額は前年比1.7％減の2563億5281万円だった。観光庁によると、東北などが好調に推移したものの、4月の九州地震などが影響したという。募集型企画旅行は取扱額が4.0％減の672万5232円、取扱人数が6.7％減の232万6083人で、単価は3.0％増の2万8912円となった。

　企業別の取扱額は、海外旅行と同様にジェイティービー（JTB）15社が最も多く、3.3％減の720億4613万円だった。以下は楽天が8.2％増の334億1145万円、KNT-CTホールディングス8社が7.5％減の280億6932万円、日本旅行が1.5％減の216億6137万円と続いた。

　前年からの伸び率では、トヨタツーリストインターナショナルが138.4％増の3億511万円と最も増加した。次いで、DeNAトラベルが99.8％増の2億7227万円、エヌオーイーが26.8％増の1億4315万円、IACEトラベルが21.7％増の3億3473万円となり、国内旅行を取り扱う計49社のうち19社が前年を上回った。

　外国人旅行の取扱額は26.7％増の152億8574万円。方面別では、引き続き東アジアや東南アジアが好調だったという。募集型企画旅行は取扱額が7.5％増の5億6810万円、取扱人数が16.9％増の3万6934人で、単価は8.0％減の1万5381円となった。

　企業別の取扱額は、最も多かったJTB15社が32.3％増の64億6497万円。次いで日本旅行が46.6％増の29億9465万円、KNT-CTホールディングス8社が54.8％増の17億5069万円、エイチ・アイ・エス（HIS）5社が14.0％減の17億4542万円となった。

　前年からの伸び率については、DeNAトラベルが1760.7％増の3411万円と最も増加。次いで、読売旅行が590.5％増の464万円、西武トラベルが354.0％増の4002万円、JTBビジネストラベルソリューションズが127.1％増の6937万円となった。取扱高が1億円以上の企業では、日通旅行が104.9％増の1億1254万円、楽天が56.6％増の6億5682万円と続き、外国人旅行を取り扱う38社のうち19社が前年を上回った。

　なお、海外旅行の取扱額は5.1％減の1612億6394万円で、総計は2.2％減の4329億250万円だった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

※観光庁は今年4月分から、集計対象企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。企業数は49社から50社に変更した。

▽主要旅行会社取扱概況（Excelファイル）
6月単月