トラベル懇話会、福田会長が続投、40周年行事やEXPOに意欲
トラベル懇話会はこのほど第38期の通常総会を開催し、第38期の事業報告や第39期の計画などを承認するとともに、会長を務めるアサヒトラベルインターナショナル代表取締役会長の福田叙久氏の再任を決定した。任期は2年間。終了後の懇親会で挨拶した福田氏は、会員数が過去最多の154名に増加したことを報告するとともに、新たな会長就任期間のテーマとして、2年後の2018年秋に創立40周年記念行事を実施したい旨を説明した。
9月22日から開催される「ツーリズムEXPOジャパン2016」については、「23日の業界日には、1人でも多くの社員を各国の展示ブースに派遣してほしい」と出席者に要望。「現地が何を考えているのか、社員に直に聞かせてほしい」と訴えた。
同会の名誉会員でもある日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏もツーリズムEXPOジャパンについて言及し、「日本の海外旅行は低迷期にあるが、それでも今年は海外の140や150の地域から出展をいただく」と説明。「旅行会社としてはブースを訪れ、話をするだけではなく商談することが義務。新しい旅行づくりのためのきっかけにしてほしい」と強調した。
トラベル懇話会に対しては「懇話会を創設した諸先輩は、マーケットのなかった時代に自らマーケットを作り出す勉強や努力をした」と振り返るとともに「マーケットができると“稲刈り族”ばかりが増えるが、トラベル懇話会は海外旅行に必要な田植えや開墾をおこなってきた」と評価。今後についても「田植えや開墾のための自由な議論ができることを大いに期待する。JATAにも提言をいただきたい」と要望した。
来賓を代表して挨拶した観光庁観光産業課長の西海重和氏は、「観光産業を取り巻く環境は変化が激しく、来年の年明け以降は法律や予算などの見直しを迫られる」と説明。その上で「新しい制度を作る時には第一線の皆様の直言が有り難い。ご意見を伺う場を設けていくので、ぜひ真摯な提言をお願いしたい」と述べ、トラベル懇話会の今後の活動に期待した。第39期の役員体制は以下の通り。
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