日系2社、16年お盆の国内線旅客は5.5%増、全方面で利用率増
全日空(NH)と日本航空(JL)が発表したお盆期間(8月10日~21日)の利用実績で、2社合計の国内線旅客数は前年比5.3%増の335万1096人となった。座席数は0.8%減の403万8343席で、利用率は4.8ポイント増の83.0%となった。
企業別で見ると、NHの旅客数は5.4%増の194万4600人。NHによると、帰省需要やレジャー需要が好調だったという。座席数が0.5%減の239万3428席となった結果、利用率は4.5ポイント増の81.2%となった。JLも同じく帰省需要やレジャー需要が好調で、旅客数は5.2%増の140万6496人に。座席数は1.3%減の164万4915席で、利用率は5.3ポイント増の85.5%となった。
各社の方面別旅客数を見ると、NHは「九州ふっこう割」などの効果により、「九州」が8.3%増の50万5999人と好調。前年からの伸び率では「沖縄」が10.1%増の36万2860人、「九州」が8.3%増、「中国・四国」が6.3%増の30万4275人となり、2.0%減の16万8199人となった「東北・北陸」以外はいずれも前年を上回った。
利用率が最も高かったのは「沖縄」で、6.7ポイント増の87.4%。前年からの伸び率では、座席数を2.7%減に絞った「中国・四国」が6.8ポイント増の79.8%と最も高く、次いで「沖縄」が6.7ポイント増、「九州」が5.1ポイント増の79.1%となり、全方面が増加した。
JLの方面別旅客数も「九州」が最も多く、4.1%増の31万5782人となった。前年からの伸び率では、座席数を5.0%増と増やした「中国・四国」が17.7%増の18万2778人と最も増加。このほかは「東北・北陸」が4.9%増の11万1918人、「九州」が4.1%増などと続き、全方面で前年を上回った。
利用率が最も高かったのはNHと同じく「沖縄」で、8.7ポイント増の93.3%。利用率の伸び率は「中国・四国」が8.8ポイント増の81.8%、「沖縄」が8.7ポイント増、「九州」が5.9ポイント増の84.4%となり、上位3位はNHと同様の結果となった。