日系2社、16年お盆の国際線旅客は5.4%増、利用率9割
全日空(NH)と日本航空(JL)が発表した2016年のお盆期間(8月10日~21日)の利用実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比5.4%増の67万9508人となった。座席数は4.7%増の75万6943席で、利用率は0.6ポイント増の89.8%と微増した。
企業別で見ると、NHは旅客数が8.9%増の34万8430人。アジアやリゾート路線を中心とした日本発のレジャー需要や、中国や欧州などからの訪日需要が好調だったという。座席数は9.2%増の39万7794席と旅客数の伸びを上回り、利用率は0.2ポイント減の87.6%となった。一方、JLは米大陸が好調だったことなどから、旅客数は2.0%増の33万1078人と増加。座席数は0.1%増の35万9149席で、利用率は1.7ポイント増の92.2%と9割超えを記録した。
各社の方面別旅客数は、NHは「アジア・オセアニア」が最も多く12.8%増の13万6130人。前年からの伸び率では、15年10月に羽田/広州、上海線を開設したことなどで座席数が17.1%増となった「中国」が、14.8%増の10万3638人で最も多かった。そのほかは「アジア・オセアニア」が12.8%増、「ホノルル」が8.2%増の1万6938人となった。
利用率が最も高かったのは「ホノルル」で、4.1ポイント増の97.8%とほぼ満席に。前年からの伸び率でも「ホノルル」が最も高く、次いで「北米」が1.2ポイント増の90.4%、「アジア・オセアニア」が0.8ポイント増の85.5%となった。テロ事件が続く「欧州」は、4.0ポイント減の89.0%となった。
JLの方面別旅客数は「米大陸」が最も多く、12.0%増の4万7985人。前年からの伸び率も、座席数を10.5%増やした「米大陸」が12.0%増で最も高く、次いで「中国」が10.9%増の7万5430人、「グアム」が5.6%増の5552人となった。
利用率が最も高かったのは「グアム」で、5.2ポイント増の97.6%。以下は「ホノルル」が4.4ポイント増の95.1%、「韓国」が3.4ポイント増の93.9%などと続き、0.6ポイント減の89.1%とほぼ前年並みだった「東南アジア」以外は、全方面で9割を超えた。
利用率の伸び率は、座席数を15.9%減に絞った「オセアニア」が13.6ポイント増の91.9%と最も増加。次いで、「グアム」が5.2ポイント増、ホノルルが4.4ポイント増となった。「欧州」は3.3ポイント減の91.6%で、NHと同じく前年を下回った。