日系2社、16年お盆の国際線予約は4.7%増、アジアが好調

  • 2016年8月7日

 全日空(NH)と日本航空(JL)が発表した2016年のお盆期間(8月10日~21日)の予約状況で、2社の国際線予約数の合計は前年比4.7%増の65万847人となった。座席数は4.6%増の75万5604席、予約率は1.8ポイント増の86.1%だった。

 NHの予約数は8.2%増の33万331人。座席数は9.2%増の39万7512席と予約数の伸びを上回り、予約率は0.8ポイント減の83.1%となった。JLは予約数が1.4%増の32万516人で、座席数は前年並みの35万8092席。予約率は1.2ポイント増の89.5%となった。

 NHの予約数を方面別で見ると、最も多かったのは「アジア・オセアニア」で13.9%増の12万6062人。次いで、「中国」が13.2%増の9万9301人、「北米」が3.8%減の5万8416人だった。前年からの伸び率では、15年10月に羽田/広州、上海線、12月に羽田/シドニー線、今年4月に成田/武漢線を開設したことなどで、座席数が増加した「アジア・オセアニア」と「中国」が上位2位を占めた。テロ事件が続く欧州は2.7%減の2万9794人となった。

 予約率については、「ホノルル」が4.1ポイント増の96.8%で最も高く、このほかは「欧州」が3.2ポイント減の88.4%、「北米」が1.1ポイント減の86.0%、「中国」が3.3ポイント減の83.1%と続いた。1.6ポイント増の79.3%だった「アジア・オセアニア」以外は、すべて8割以上を記録した。

 JLの予約数は、「中国」が12.5%増の7万1284人と最も多く、次いで「東南アジア」が3.7%減の7万1878人、「米大陸」が9.1%増の4万7438人となった。伸び率はNHと同じく、昨年10月に羽田/広州、上海線を開設し座席数が7.0%増となった「中国」が12.5%増と最も伸長。このほかは「米大陸」が9.1%増、「グアム」が3.8%増の5504人となった。

 予約率は全9方面のうち5方面が9割以上を記録。特に「グアム」が3.5ポイント増の96.8%、「ハワイ」が1.6ポイント増の94.8%となるなどリゾート路線が好調だった。前年から伸び率では、座席数を15.4%減と絞った「オセアニア」が14.5ポイント増と最も増加。このほか、「韓国」が9.2ポイント増の87.2%、「中国」が4.3ポイント増の88.4%と続いた。