エア・カナダ、10年以内に「世界のトップ10」に-旅行会社を表彰
エア・カナダ(AC)はこのほど、旅行会社向けに「サマーナイト2016」を開催した。冒頭で挨拶した日本支社長のワイス貴代氏は「アウトバウンドの元気がないなか、ACの日本路線は7年間連続で増席を続けており、今年の上半期の座席数は前年比30%増となっている」と説明。あわせて「10年以内に世界の代表的な航空会社のトップ10に入ること」を目標に掲げていることを伝え、「カスタマーサービスの質や、ACのカルチャーについても変えていく」と抱負を語った。
本誌の取材に対しては、上半期の実績が順調に推移していることを説明。今冬はカナダ以遠のデスティネーションへの営業活動も強化し、レジャー客によるビジネスクラスの利用が多いキューバなどに期待していることを伝えた。また、このほど日本路線の全席にプレミアムエコノミークラスを導入したことをアピールし、「もっと出張者に利用してほしい」と訴えた。
「サマーナイト」では、今年で5回目となる「アワードオブエクセレンス」の選考結果を発表。前年度にACへの貢献度が高かった旅行会社を表彰するもので、総売上高、売上高伸び率、ビジネスクラスの販売実績など5項目の得点の合計が最も大きった「ベストパフォーマンス賞」は、日立トラベルビューローが受賞した。レジャー部門で5項目の得点が高い旅行会社に贈る新設部門の「スペシャルコントリビューション賞」は、キューバ線の販売実績が大きかったエヌ・ティー・エスが受賞した。
売上高が最も伸びた旅行会社を表彰する「ベストグロス賞」のコーポレート部門はNECマネジメントパートナーが、レジャー部門はJTBメディアリテ―リングが受賞。そのほか、斬新な商品造成を評価する「パイオニア賞」は「カナダ東部・花物語5日間~ナイアガラ・アルゴンキン州立公園・オタワ~」を企画した読売旅行が、「プロモーション賞」はプレエコ導入時から積極的に販売促進をおこなった近畿日本ツーリスト個人旅行が受賞した。
初めて「サマーナイト」に参加した、ACアジア太平洋セールスディレクターのピーケー・リー氏は、各社の取組に感謝の意を示すとともに、今後もさらなる販売強化を期待する考えを示した。