主要50社、5月の海外旅行は10.9%減、日並びなど影響
観光庁が取りまとめた2016年5月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は前年比10.9%減の1432億1886万円となった。観光庁によると、今年のゴールデンウィークは長期休暇を取りづらい日並びだったことや、欧州でのテロ事件などが影響したという。募集型企画旅行は取扱額が13.4%減の426億2402万円、取扱人数が8.2%減の21万402人となり、単価は5.7%減の20万2584円だった。
取扱額を企業別で見ると、最も高かったのはジェイティービー(JTB)15社で10.8%減の286億4887万円と全体の約2割を占めた。次いで、エイチ・アイ・エス(HIS)5社が10.7%減の223億953万円、阪急交通社3社が11.7%減の152億5909万円となった。
前年からの伸び率では、名鉄観光バスが138.3%増の692万円で最も増加。同社は海外ツアー商品を不定期に販売しており、5月は昨年に比べて出発日を増やしたことなどから大幅増となった。このほか、読売旅行が29.1%増の8億2059万円、京王観光が13.9%増の2億1947万円、小田急トラベルが12.0%増の1億9382万円で続き、計9社が前年を上回った。
なお、国内旅行の取扱額は7.0%減の2684億9067万円、外国人旅行は15.6%増の179億9912万円となり、総計は7.6%減の4297億864万円となった。国内旅行と外国人旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※観光庁は今年4月分から、集計対象企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。企業数は49社から50社に変更した。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
5月単月