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15年は海外旅行意欲が上昇、「ひとり旅」過去最高に-JTB調査

  • 2016年7月27日

「JTB REPORT」の表紙  ジェイティービー(JTB)は7月28日に、2015年の日本の海外旅行市場の実態を調査した結果をまとめた「JTB REPORT 2016 日本人海外旅行のすべて」を発売する。発行は29回目で、価格は税込1万2960円。JTB総合研究所のウェブサイトで販売する。今回の調査では、海外旅行について「あまり行きたくない」「絶対に行きたくない」と回答した「否定派」の割合は前年から7.9ポイント減の29.4%となり、7年ぶりに減少したことが明らかになった。

 「1年以内にいく予定」「予定はないがぜひ行きたい」と回答した「積極派」は0.9ポイント増の22.2%で、4年ぶりに増加。「機会があれば行きたい」と回答した「消極派」は8.0ポイント増の37.8%となった。JTBでは燃油サーチャージの下落や撤廃、円高傾向などが影響したと分析している。

 年代別および性別の調査では、積極派と消極派の合計は幅広い層で前年を上回っており、特に未婚女性については、全体の80.4%を占めた。未婚女性の積極派は、前年から15.2ポイント増の45.8%と大幅に増加した。

 同行者に関する質問では、引き続き「ひとり旅」が増加。0.9ポイント増の23.6%で過去最高を記録した。特に女子学生のひとり旅が増加し、家族や友人との旅行が減少したほか、60歳以上の男性のひとり旅の割合も増えたという。

 申込方法では「インターネット」が1.4ポイント増の62.2%で過去最高を記録。減少したのは「旅行会社店舗」「通販・電話」で、それぞれ1.2ポイント減の16.0%、1.3ポイント減の8.8%となった。

 日本政府観光局(JNTO)によれば、15年の日本人出国者数は4.1%減の1621万2100人。JTBは、11月下旬のパリの同時多発テロ事件については「欧州方面への旅行には影響したものの、海外旅行全体への影響は小さかった」との考えを示している。