旅行各社から続々と「ふっこう割」商品、KNTや阪急など
KNT-CTホールディングス、阪急交通社、東武トップツアーズはこのほど、九州観光推進機構による助成制度「九州ふっこう割」を活用した割引商品やクーポンの提供を開始した。同制度は政府が「九州の観光復興に向けての総合支援プログラム」で7月から設けたもので、九州での宿泊や、交通とのセットプランなどを対象に、熊本県と大分県を訪問する商品で旅行代金を最大70%、その他の県についても最大50%割り引く。すでにエイチ・アイ・エス(HIS)や日本旅行、ジャルパックなども割引商品などを発表している。
KNT-CTホールディングスは、10月1日までにチェックアウトする宿泊プランを予約した人を対象に、助成制度に基づいた割引クーポンを提供。数量限定で、7月5日時点で熊本県と宮崎県以外のクーポンの配布は終了しており、キャンセルが発生した場合のみ配布を再開するという。また、交通と宿泊のセットプランについては、7月から9月までの間に出発する旅行を対象に、助成制度に基づき旅行代金の割引をおこなう。
そのほか、メイトの新たなシリーズ「とどけよう元気 九州」の第1弾として、8月1日から8月3日までの関西発ツアー「山陽・九州新幹線『さくら』の車両で行く九州 博多 ハウステンボス 別府&由布院」を発売。新大阪/博多間は往復で山陽・九州新幹線のN700系車両を貸し切り、小学生以下の子供には公式キャラクター「カンセンジャー」が記念品を贈呈する。「博多総合車両所見学コース」と「京都鉄道博物館特別入場券付コース」の2つを設定し、旅行代金は「博多総合車両所見学コース」の場合、1万4000円から3万6000円までとした。
阪急交通社は、「九州ふっこう割ツアー」として大分コースを3コース、福岡コースを2コース、それぞれ発売した。湯布院の金鱗湖や太宰府天満宮などを巡り、別府温泉に宿泊する「往復新幹線利用 別府・由布院・大分県大応援祭2日間」の場合、旅行代金は大人1名1万5000円から1万8000円まで。現在は熊本・長崎・佐賀・宮崎・鹿児島を訪れるコースも企画しているという。
東武トップツアーズは9月30日までの割引宿泊プランを造成するとともに、公式ウェブサイト内に「九州ふっこう割」の専用ページを開設。九州7県の観光や食の情報のほか、プランの対象施設の情報を掲載している。
そのほか、航空会社ではソラシドエア(6J)が、ダイナミックパッケージ「ソラシド+(ぷらす)」で九州に1泊以上宿泊する場合に利用できる電子クーポンをウェブサイト上で配布。最大3万円まで割り引くもので、配布期間は9月28日まで。対象となる旅行期間は9月30日までとした。クーポンは定数に達し次第、配布を終了する。