全日空、社内外でLGBTに対応、マイレージ登録など

  • 2016年6月27日

NHによるレインボーカラーのシンボルマーク  全日空(NH)はこのほど、7月1日からLGBT向けのさまざまな取り組みを社内外で開始すると発表した。利用者へのサービスや社内の福利厚生を整備することで、「多様な価値観を尊重する環境づくり」を推進する。NHは15年4月には「ANAグループ ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表し、「組織や集団が持つ多様性」を重視する方針を打ち出している。

 利用者へのサービスに関する取り組みとしては、ANAカード個人会員向けの「ANAカードファミリーマイル」において、同性パートナーを「ファミリー会員」として登録することを可能とする。申し込みには住民票のほか、自治体が発行する同性パートナーシップ証明書が必要となる。

 また、羽田、成田、伊丹の自社運営ラウンジにある多目的トイレのサイネージを更新し、新たにレインボーカラーのシンボルマークを追加。LGBTの利用者にも使用しやすい環境づくりに努める。

 社員向けの取り組みでは「LGBT相談窓口」を設置。グループ社員からの個別相談に応じる体制を整備する。また、マネジメント層の理解促進に向けて啓発プログラムを強化するほか、「同性パートナーを配偶者とみなす」ことを前提に、慶弔金の支給や休暇など福利厚生制度への対応も進める。