オンタリオとPEI、食の魅力を提案、合同ツアーも

  • 2016年6月26日

オンタリオ州観光局の田中恵美氏  オンタリオ州観光局とプリンス・エドワード島(PEI)州政府観光局は、食をテーマにした「東部カナダ・グルメ街道セミナー」を開催した。両州ともワインや料理など食にかかわる観光素材が豊富なことから、それぞれの州で食をテーマにしたツアーの訴求力を高めていく。

 セミナーでは両州が最新のグルメ情報を紹介。オンタリオ州は、34軒のワイナリーやチーズ工場を巡るプリンス・エドワード・カウンティの「テイスト・トレイル」、トロントの北にあるリゾート地、ブルー・マウンテンのリンゴをテーマにした「アップルパイ・トレイル」、トロント近郊の街、ストラトフォードの「チョコレート・トレイル」について説明した。トロントの「スティーム・ホイッスル・ブリューイング」などのクラフトビールも日本人に訴求力が高いという。同州観光局日本事務所アカウントマネージャーの田中恵美氏は「グルメ街道としての知名度を上げていきたい」と話し、今後も食を中心としたプロモーションに注力していく方針を示した。

PEI日本代表の高橋由香氏  PEI州政府観光局日本代表の高橋由香氏は「PEIの主要産業は農業、漁業、酪農、そして観光。地元の新鮮な食材と観光を組み合わせることで、旅行者の滞在日数を伸ばしていきたい」とコメント。グループに加え、FITの誘致にも積極的に取り組んでいく考えを示した。

 同氏はシャーロットタウンのグルメツアー「テイスト・ザ・タウン」を紹介。グループには日本語通訳を付けることができる点をアピールした。また、ニューロンドンの「ザ・テーブル」が開催している地元食材を使った料理教室や、有機栽培農家を巡るツアー、著名シェフのマイケル・スミス氏が新たに開業した、地産地消をテーマにしたレストラン「ザ・イン・アット・ベイフォーチュン」を新しい観光素材として推薦した。

 さらに、「東部カナダ・グルメ街道」として、両州の食材や食のイベントを合わせたツアーなども提案。今後は「月ごとにテーマを決めてグルメ街道のツアー造成を呼びかけていきたい」(高橋氏)考えで、例として10月はPEIのクランベリーを使った料理と、ブルーマウンテンで開催される「アップルハーベスト・フェスティバル」の組み合わせを挙げた。