カッコーツアー40周年 名阪近鉄の2協定連盟、販促さらに注力

 名阪近鉄旅行協定旅館連盟(小田孝信会長=加賀屋)は4月12日、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で2016年度総会を開いた。100人が出席した。役員改選では小田会長を再選。新年度は名阪近鉄旅行の会員募集旅行「カッコーツアー」が40周年の節目を迎えることから、地区別の懇談会や社員研修を行い、これまで以上に販売促進に注力することを決めた。

 総会では名阪近鉄旅行の総取扱額が14億8436万円(前年比80%)、そのうち旅館券は8億8760万円(同82%)、観光券は5億9675万円だったことが報告された。

 会員募集旅行カッコーツアーの送客実績は19万9646人(前年比78%)、バスの延べ台数は6997台。宿泊は3万5695人(同76%)、日帰りは16万3951人(同78%)だった。

 小田会長は「15年度の業績はバスの新運賃などが影響し、販売額を落としたものの、利益をしっかりと確保している」と数よりも実を取った営業施策に賛辞を送った。インバウンド対策については「しっかりと取り組んでいく」との考えを示した。

 名阪近鉄旅行の西村昌之社長は、カッコーツアーが20万人の顧客があることに触れ「魅力的なツアー造成を行うため、改善改革を進めていきたい」と話した。

 1週間後の4月18日には同ホテルで協定観光施設連盟(西山健司会長=西の屋グループ)の総会を開催し、148人が出席した。役員改選では西山会長を再選した。西山会長は地方創生について言及し「観光施設が行政とどのように連携していくことができるか。これが今後のキーポイントになる」ことを強調した。

 協定旅館、協定施設連盟のいずれの総会も昨年を上回る出席者があり、送客実績は昨年を下回ったものの、名阪近鉄旅行からの送客の期待度が高いことを裏づけた。

 (16/06/02)


情報提供:トラベルニュース社