羽田で大韓航空機のエンジン出火、319名が避難-各社が欠航

  • 2016年5月27日

 大韓航空(KE)によれば、5月27日の午後0時38分頃、羽田空港のC滑走路で離陸のため滑走していた、ソウル(金浦)行きKE2708便の左エンジンから出火し、煙が出た。KE2708便は出火直後に離陸を中断。乗客302名と機長を含む乗務員17名の計319名が、脱出用のスライダーで避難した。一部報道によると、けが人はいなかったという。出火したのはボーイングB777-300型機で、出火の原因については現在調査中。

 国土交通省によると、羽田空港では出火直後に4本の滑走路すべての運用を中止。14時34分にC滑走路以外の3本を、18時24分にC滑走路の運用を再開した。航空会社各社では、滑走路の閉鎖により欠航便や遅延便が多数発生しており、羽田以外の空港へと着陸地を変更した便や、出発地に引き返した便もあった。

 日本航空(JL)は国内線で163便を欠航。約3万340名に影響が出たという。5月28日は青森発羽田行きのJL140便の欠航を決定しており、約170名に影響が出る見込み。今回の事件により遅延や欠航した、または遅延や欠航の恐れがあった便については、無料で払い戻しや他の便への振替を実施している。

 全日空(NH)は国内線で162便を欠航し、約3万4400名に影響があった。28日については、通常通りの運航を予定。滑走路閉鎖に伴い、27日の全便の航空券について、運航状況にかかわらず無料で変更や払い戻しに対応している。