日本旅行、旅行保険付きの訪日ツアー発売、医療費1000万円補償
日本旅行は5月23日、海外の旅行会社経由で、旅行保険付きの訪日旅行商品を販売すると発表した。海外の旅行会社が企画し、同社が現地の手配を請け負う旅行商品が対象で、商品に参加者全員分の旅行保険を組み込む。まずは7月から、高齢者の参加が多いハワイ発の訪日旅行を対象に展開。ハワイ以外の英語圏や、日本旅行で訪日旅行の手配数が多いフランス語圏、中国語圏などに順次拡大していく予定だ。
同社によれば、観光庁の調査で、訪日外国人旅行者の約30%が旅行保険に加入しておらず、加入していても言語の障壁や治療費用の支払いの際の現金不足などの問題があることがわかったという。このため、同社では訪日外国人旅行者に対し、保険付きの旅行商品であるという安心感をメリットとしてアピールし、競合他社との差別化をはかる考え。
保険は、損害保険ジャパン日本興亜が2月から販売を開始した「訪日旅行保険」を活用。同保険では、日本滞在中に病気や怪我をした場合、最大で1000万円の治療費を補償する。24時間、365日利用可能なコールセンターで医療機関の手配をおこなうほか、英語、中国語、韓国語、フランス語での医療通訳サービスも提供する。大都市や観光地を中心にした約800軒の医療機関では、病院での支払いが発生しない「キャッシュレス治療」を受けることも可能という。