トルコ専門のトラベルワールドジャパンが破産、情勢不安で
東京商工サーチ(TSR)によると、東京都の第3種旅行業者のトラベルワールドジャパンが5月9日、東京地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は債権者10名に対して7600万円。業者間債務を残すのみで、手配旅行はすでに終了しており一般の旅行者に被害は出ていないという。
同社は1969年5月に創業したトルコ旅行専門の旅行会社。取締役にトルコ人が就任し、トルコ観光や航空券の手配などをおこない、ピーク時の2001年2月期には7億円の売上高を計上していた。
しかし、近年のイスラム教過激派組織ISILの台頭などによる情勢不安により、14年2月期には売上高が1億6000万円以下にまで激減し赤字が累積。このため15年5月には事業を停止し、旅行業登録も返上して廃業に向けた準備に入っていたという。