4月の宿泊業倒産は6件減の3件、負債総額15.8億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、2016年4月の宿泊業の倒産件数は前年比6件減の3件だった。負債総額は68.1%減の15億7800万円。東日本大震災関連の倒産は0件だった。
主な倒産は、加森観光グループの下宿業者の北海道女子学生会館など。同社は負債総額8億8800万円で特別清算の開始が決定し、事業は加森観光グループの別会社が継承している。そのほか、福島の穴原温泉の旅館「いづみや」も特別清算の開始決定を受けた。負債総額は1億円で、旅館の運営は新会社が続けている。
TSRによれば、3件中2件が事業再編絡みの特別清算で、残りの1件は小規模の破産だった。過小資本を原因とするジリ貧的な倒産だったという。
なお、2月の旅行業の倒産件数は3件減の1件で、負債総額は51.9%減の2億円。東日本大震災には関連しない倒産だった(下記関連記事)。