ハワイアン、羽田深夜枠の早期配分を要請、「無競争」理由に
ハワイアン航空(HA)はこのほど米国運輸省(DOT)に対して、羽田の深夜早朝枠の早期配分を要請した。今年2月に日米政府が昼間枠の開設について合意したことに伴い、DOTは米国側が保持する昼間枠5便と深夜早朝枠1便について4月中旬までに米系航空会社の路線計画を募集したが、深夜早朝枠を申請したのが同社のみだったことを受けたもの。
今回の募集においてHAは、第1希望として昼間枠で週7便のホノルル線、第2希望として深夜早朝枠で週4便のホノルル線と週3線のコナ線を申請。そのほかはデルタ航空(DL)が昼間枠で3路線、アメリカン航空(AA)とユナイテッド航空(UA)が昼間枠で2路線ずつを申請している。
HAは今回の文書で、他の米系3社は昼間枠のみを申請したことについて述べた上で「深夜早朝枠については無競争であり、早期の配分を求める」と要請。就航予定日はホノルル線については10月30日とし、コナ線については10月30日もしくは発着枠の獲得から90日以内とした。
HAはそのほか、AAが2月に開設した羽田/ロサンゼルス線について、発着枠の配分が決定された際にAAは「採算の合う時間帯の発着枠が取得できていない」ことを理由に就航の延期を要請し、DOTも延期を認めた経緯について説明。「ホノルル線もコナ線も『採算の合う時間帯の発着枠』を保証してもらえると信じている」と強調した。
なお、今回のHAの要請についてAAは、DOTに「反対しない」と明記した文書を提出している。