航空局、バニラに厳重注意、成田到着客の誤誘導で
国土交通省は4月19日、バニラエア(JW)が17日に台北(桃園発)発成田行きのJW104便について、空港到着後の旅客を誤って国内線到着口に誘導し、50名を入国手続きを経ずに入国させた事案について、航空局長名で書面による厳重注意をおこなった。「適正な入国管理、税関、検疫の手続きの遵守によって担保されるべき自国内の保安上の観点から極めて遺憾であり、厳重に注意する」としている。
あわせて、JWに対しては関係官署と連携し、誤って入国した旅客が必要な手続きを確実に済ませるよう対応し、結果を随時報告すること、今回の事案の原因究明と再発防止策を検討し、文書で22日までに報告することも命じた。
JWによれば、同便は成田周辺の強風のため中部にダイバートした後、中部から成田に向け再度出発。成田に到着後は、バスで駐機場から国際線の到着口まで乗客を輸送するはずだったが、ランプ構内バスの運行会社が誤って国内線の到着口に輸送した。その後は乗客を国際線の到着口に案内し、所定の入国手続を済ませたが、すでに日本人41名と外国人9名の計50名が入国したという。
その後、直後に連絡がついた3名は入国手続きを完了。残りの47名については19日17時の時点で全員との連絡が取れ、事情を説明して入国審査を順次実施しているという。
JWは当面の再発防止策として、ランプ構内バスの運行会社の誤認防止に向け、配車連絡方法について国際線と国内線の違いをより分かりやすくしたほか、到着時刻の変更などによる配車変更時には、電話などを併用して相互確認を強化することとした。いずれも措置も18日にのうちに開始したという。