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熊本で震度7、熊本城休業など観光に影響-航空や鉄道の運休も

 4月14日の21時26分頃、熊本県でマグニチュード 6.5の地震が発生し、中部の益城町で震度7を記録したほか、熊本市や玉名市で震度6弱を観測した。地震による津波の心配はないものの、気象庁によれば15日10時の時点で震度1の余震は123回発生しており、うち2回は震度6強と震度6弱。余震は今後も続く見込みで、観光業への影響が懸念される。

 同県の観光地については、熊本城で石垣の一部などが崩落。熊本城とその公園内の旧細川刑部邸は、地震による被害が大きく非常に危険なため、15日から30日までの休業を決定している。付近の商業観光施設「城彩苑湧々座」も15日は休館する。

 熊本県の観光課によると「熊本市内の観光施設は休業しているが、県南地域の施設は通常通り営業している」という。県内各地の観光地の被害状況などについては、11時の時点で調査を進めているおり、まとまり次第発表するという。

 国土交通省の5時30分時点の発表によると、熊本空港は滑走路、管制業務、ターミナルビルのいずれにも異状はなく、余震後の確認で問題が見られなければ、通常運用は可能としている。15日の便については全日空(NH)が2便欠航、ソラシドエアが2便欠航し1便遅延すると伝えているが、その他の航空会社も含めて、今後はさらに遅延や欠航が発生する見込み。

 九州新幹線は地震発生と同時に全線を運休。回送列車1本の脱線があったものの、営業列車には脱線は見られていないという。施設については確認中としている。港湾については、熊本港も含めて県内のすべてが点検中だが、港湾運送事業者からの被害報告は入っていないという。

 宿泊施設についてはリバーサイドホテル熊本や天草プリンスホテルなど7軒で、外壁やガラスの破損、断水などの被害を確認。また、宿泊者3名が怪我をし、うち1人は落下物が頭に当たり救急車で病院に搬送され、7針縫う怪我を負った。ツアー客の被害情報については入っていないという。

 そのほかJTBグループは、地震発生時に国内募集型企画旅行で熊本県を訪問していた旅行者の安全を確認。15日から18日までに出発する熊本県を訪問する募集型企画旅行については、催行は中止しないが無料で取り消しを受け付ける。訪日外国人旅行者については、同社グループで取り扱っている旅行者全員の安全を確認。今後、同社企画の訪日客向けツアーや、海外旅行会社経由の手配の申し込みなどについては、問い合わせごとに対応していくという。