JTBのGW予想、海外が2.8%増、国内も微増-日並びが後押し
▽国内は0.2%増の2341万人、15周年のUSJ・TDSが人気に
国内の旅行者数については、日並びが良いことなどから0.2%増の2341万人と予想。方面別では、開園15周年を迎えるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のある近畿が3.4ポイント増の15.6%と最も増加し、次いで桜が満開の時期を迎える東北が3.3ポイント増の11.3%、開園15周年の東京ディズニーシー(TDS)のある関東が1.9%ポイント増の25.3%となった。
出発日のピークは3連休の初日である4月29日と5月3日となる見込み。旅行日数については「1泊2日」が6.2ポイント増の46.7%で最も多かった。1人あたりの旅行費用は、春季労使交渉の賃上げが小幅に留まるなど収入の大幅な伸びが期待できないことなどから、1.7%減の3万5200円と予想した。
利用する交通手段は、ガソリンの値下げなどから乗用車が2.8ポイント増の71.3%と最も多くなった。このほか、長距離バスが1.1ポイント増の6.1%となるなど、節約傾向が見られた。
1200名を対象としたアンケートの質問「国内旅行についての考え方」では、「泊まってみたい宿泊施設が増え、以前より国内旅行に行きたくなった」と回答した人が最も多く、36%を占めた。JTBでは、地方の古民家を改修した宿泊施設や、自然のなかで高級ホテルのようなサービスを受けることができるキャンプ「グランピング」など、新しい宿泊形態が増加していることが要因との見方を示している。
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