主要49社、1月の国内旅行は6.9%増、外国人は40.5%増

  • 2016年3月27日

 観光庁が取りまとめた2016年1月の主要旅行会社49社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比6.9%増の2884億1084万円となった。観光庁によると、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の新たなアトラクションの影響などにより関西方面が、新幹線開業により北陸方面が引き続き好調に推移したほか、東北方面も旅行会社の集中的なキャンペーンにより伸長したという。外国人旅行は40.5%増の101億2027万円となった。

 国内旅行の取扱額を企業別で見ると、最も多かったのは海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)15社で9.5%増の697億3599万円。2位は楽天で15.5%増の342億5605万円、3位はKNT-CTホールディングス8社で1.0%増の203億2181万円となった。

 前年からの伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが89.4%増の1億9396万円と大幅に増加。取扱額が10億円を超える企業では、JTB西日本が35.3%増の102億8035万円で最も多く、以下はi.JTBが19.7%増の131億456万円、タビックスジャパンが16.8%増の11億8119万円で続いた。国内旅行を取り扱う46社のうち、半数以上の32社が前年を上回った。

 募集型企画旅行に関しては、取扱額は3.2%増の651億3988万円、取扱人数は1.3%減の232万2620人となり、単価は6.1%増の2万8458円となった。

 一方、外国人旅行の取扱額については、JTB15社が14.5%増の36億1347万円で最も多く、以下はエイチ・アイ・エス(HIS)が55.9%増の18億8282万円、日本旅行が53.5%増の16億7831万円と続いた。

 各社の伸び率を見ると、JTB関西が593.5%増の22万円で最も伸長。取扱額が1億円以上の企業では、JTBコーポレートセールスが95.4%増の1億2911万円で最も増加し、以下は楽天が92.8%増の6億5797万円、ANAセールスが56.8%増の1億1600万円で続いた。外国人旅行を取り扱う36社のうち、26社が増加した。

 募集型企画旅行に関しては、取扱額が11.0%増の4億2786万円、取扱人数が49.0%増の2万5105人となり、単価は25.5%減の1万7042円となった。

 なお、海外旅行の取扱額は8.1%減の1270億4924万円となり、国内旅行、海外旅行との合計取扱額は2.5%増の4255億8034万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
1月単月