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関空、16年夏国際線は週1115便で過去最高-中国が微減

  • 2016年3月24日

 新関西国際空港はこのほど、関西国際空港(関空)の2016年夏ダイヤ(16年3月27日~10月29日)の国際線定期便運航計画を発表した。9月のピーク時の週間旅客便数は前年比267便増の1115便で、過去最高を更新する見込み。引き続き拡大する訪日旅行需要を背景に、東アジア方面などへのネットワークを拡大する。ただし中国方面については、春秋航空(9C)の便数減などにより、前年実績比で週2便減の週429便を予定。同社では競争の激化などを背景に「安定成長に向けての調整局面」に入ったとの見方を示している。

 FSCは過去最高の週744便に増加。北米方面ではデルタ航空(DL)がニューヨーク(JFK)線に週7便で就航。約5年ぶりに関空/成田間を運航し、成田/JFK線に同便名で接続して関空/成田/ニューヨーク便として運航する。エア・カナダ(AC)はバンクーバー線を昨夏の週5便から週6便に増便。ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)、KLMオランダ航空(KL)、フィンエアー(AY)は前年と同様に週7便で運航する。関空ではこれらの変化について「北米方面を中心に長距離路線に回復の兆しが見られる」とコメントしている。

 アジア方面ではチャイナエアライン(CI)が台北(桃園)線を週28便から週35便に増便する。中国南方航空(CZ)は週4便の上海(浦東)線、北京首都航空(JD)は週1便の済南線と週2便の瀋陽線をそれぞれ新設。フィリピン航空(PR)はマニラへの直行便に加えて、桃園経由マニラ線を週7便で開設する。

 LCCについては18社が24都市に最大で週371便を運航する。会社数と便数は過去最高。国際旅客便に占める割合は初めて3割を超えて、33.3%にまで増加した。バニラエア(JW)は週7便で桃園線を、ジェットスター・ジャパン(GK)は週4便でマニラ線を開設。ティーウェイ航空(TW)はソウル(仁川)線を週17便から週24便に増便する。

 なお、15年冬ダイヤ(15年10月25日~16年3月26日)の旅客便数は、3月時点の計画ではピーク時で週1069便を見込んでいたが、LCCの新規乗り入れや増便、韓国や台湾へのネットワーク拡充により、実績では週1088便と予想を上回った。