観光庁、訪日客の買物で46のモデルコース、消費拡大はかる
観光庁と地方運輸局はこのほど、訪日外国人旅行者向けに全国のショッピングエリアを巡るモデルコースを46コース策定した。地方自治体や観光協会などが把握する訪日客の動向や買い物のニーズを踏まえたもので、人気の高い観光スポットの周辺に存在する、地域の名産品などの買い物が楽しめるエリアを提案することで、各地の魅力のアピールと消費額の拡大をはかる。
例えば、北海道エリアでは3コースを設定。「ここでしか味わえない感動を~道東を巡るグルメ、大自然満喫ツアー~」では、農場「十勝千年の森」やアイヌ民族村「阿寒湖アイヌコタン」などの観光スポットに加えて、釧路市街にある「釧路きものセンター丸モ畑呉服店」や和紙や文具などを扱う「山一佐藤紙店」、日本酒の酒蔵「福司酒造」などを巡る。
コースの策定にあわせて日本政府観光局(JNTO)は、公式ウェブサイトに46コースの情報を掲載するページを開設。コースの行程や各スポットの見どころ、移動時間、公式ウェブサイトのリンクなどを掲載した。対応言語は日本語、英語、中国語簡体字・繁体字、韓国語の5ヶ国語。
観光庁では今後、海外で実施する旅行会社向けのセミナーでこれらのコースを紹介するほか、実際にFAMツアーを実施して認知度の向上をめざす。また、全国のホテルや旅館、観光案内所などでチラシを配布し、訪日外国人旅行者への情報発信をおこなう。