マカオ、宿泊日数の増加に向けてプロモ強化、女性に注力

  • 2016年3月7日

 マカオ観光局はこのほど都内でメディア向けの懇談会を開催し、同局日本代表の榊原史博氏は日本人訪問者の平均滞在日数を現在の平均2泊3日から3泊4日に伸ばすべく、2016年は「楽しさが止まらないマカオ」をキャッチコピーに、より長い滞在を促す各種プロモーションを展開する考えを示した。日本人旅行者を「日帰りの観光、初めての訪問」「宿泊して楽しむ旅、2度目のマカオ」「もっと長い滞在、リピートするファン」の3つに分けて、それぞれへのアピールを強化する。

 ファーストタイマーやセカンドタイマーへの積極的なアプローチをはかるとともに、リピーターには観光地に加えてローカルな飲食店など、より幅広い情報を発信する考え。世界文化遺産に登録されている歴史地区での文化的体験をアピールする「東洋と西洋の出会い」と、新興のコタイ地区をアピールする「近未来都市マカオ」の2つのテーマでブランディングをはかる。

 16年のメインターゲットは女性で、1人旅からグループ旅行まで幅広く取り込むことをめざして、メディアへの露出を強化。屋外広告や交通広告に加えて、テレビ番組での露出を強化するほか、インターネットやソーシャルメディアでの展開もおこなう。

 同局によると、15年の日本人訪問者数は5.9%減の28万2217人。しかし9月以降は増加が続いており、同局日本地区マーケティングリプレゼンタティブの府川尚弘氏はその要因として、中国経済の成長の鈍化に伴い中国人旅行者が減少し、航空座席やホテルの客室の在庫に余裕が出てきたことを挙げた。16年1月の日本人訪問者数は17.9%増の2万5817人で、16年の目標である35万人に向けて好調なスタートを切ったところ。榊原氏は「今年は現地でも、日本に対する期待が非常に高まっている」と伝えた。