日系2社、1月の国内線旅客は0.1%減、利用率は増加
日本航空(JL)と全日空(NH)の2016年1月の運航実績で、2社の国内線の合計旅客数は前年比0.1%減の539万8681人となった。座席供給量を表す有償座席キロ(ASK)が3.8%減、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が0.1%増となった結果、利用率は2.4ポイント増の62.3%と前年を上回った。
企業別で見ると、旅客数はJLが2.4%増の247万1252人で、NHは2.1%減の292万7429人。利用率はJLはASKが3.0%減と減少した一方でRPKが2.5%増となり、3.4ポイント増の64.2%と増加。NHはASKが4.3%減、RPKが1.5%減となった結果、1.7ポイント増の60.9%となった。
路線別で見ると、JLの旅客数は羽田/新千歳線が最も多く、6.9%増の25万5765人に上った。このほか、羽田/福岡線が2.9%増の24万3150人、羽田/伊丹線が6.5%減の18万9566人となった。羽田/小松線は昨年3月に開業した北陸新幹線の影響を受け、36.1%減の3万5590人と大幅に減少した。利用率に関しては、石垣/与那国線が8.7ポイント増の85.6%で1位に。次いで、那覇/与那国線が26.8ポイント増の83.7%、那覇/北大東線が1.8ポイント増の79.3%となり、沖縄県内の離島路線が上位3位を占めた。
NHの旅客数も羽田/新千歳線が3.0%増の28万9714人で最も多く、次いで羽田/福岡線が1.5%増の27万2851人、羽田/伊丹線が0.9%増の21万5684人となった。北陸新幹線開業の影響を受けた羽田/小松線は49.2%減の3万2537人、羽田/富山線は48.5%減の2万2万6692人だった。利用率の1位は羽田/石垣線の87.9%。2位は新千歳/那覇線の80.7%、3位は成田/伊丹線の78.0%となった。
▽日系2社、16年1月国内線利用実績日本航空
全日空