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訪日客3千万人時代へ第一歩 官民トップ集い新年交流会

 観光関連団体などが主催する「観光立国推進新年交流会~次のステージに向けて」と銘打った新年賀詞交歓会が1月19日、第3回観光立国推進協議会閉会後に東京プリンスホテルで開かれた。

 多数が死傷したスキーバス事故の直後とあって、いずれの主催者も、あいさつの冒頭で安全・安心への決意に言及した。

 日本観光振興協会の山口範雄会長は、犠牲者に哀悼の意を示しながら「改めて安全を念頭に仕事をすることが大事」だと話し、2016年については「課題を克服しながら訪日客3千万人時代の第一歩を踏み出しましょう」と呼びかけた。

 石井啓一国土交通相もバス事故にふれ「徹底した原因究明が必要だ。悲惨な事故が起こらないよう万全の態勢を築きたい」と決意を述べた。

 その上で、石井大臣は15年の訪日客数が1974万人、年間の観光関連消費額が3兆4771億円に達したことを紹介しながら「2千万人に手が届くところまできて、経済にも大きく貢献することができた」と成果を強調。16年については「観光庁に前年度の2倍の200億円の予算を計上した。質の高い観光立国のためには、官民あげて総力の結集が不可欠だ」と協力を求めた。

 交流会には高木毅復興相と菅義偉官房長官らも出席。高木復興相は「復興庁として東北の観光振興に特化した予算もつけた。震災から5年目となる今年を東北復興元年としたい。1人でも多くの送客をお願いします」。

 菅長官は「観光は政府が掲げる成長戦略のカギ、地方創生の柱。ビザの緩和や免税品の緩和といった改革を一挙に進めたことで目に見える大きな成果が出せた。政府として次の目標に向け、全力で観光行政を後押しする」と強調した。

 (16/01/29)


情報提供:トラベルニュース社