トップインタビュー:ドイツ観光局アジア豪州地区統括局長ケッテルハーケ氏
16年は都市と自然をアピール
周辺諸国と協調、欧州の魅力を訴求
-16年の年間テーマについて教えてください
ケッテルハーケ 今年の年間テーマはいくつかあるが、主なテーマは「ドイツ都市体験と自然探訪」だ。都市観光は日本人にとってドイツ旅行の主軸であり、引き続きプロモーションを実施する。都市近郊では美しい自然の風景を楽しむことができる点も合わせてアピールしていきたい。
例えば、ライン川沿い一帯の有名なワイン生産地域のラインガウは、ゲートウェイのフランクフルトから近く、美しいワイン畑が広がる光景が楽しめる。ライン川沿いに点在する古城ホテルに宿泊すれば、部屋から美しい景色を堪能できる。フランクフルトからほど近いマインツでは、映画「薔薇の名前」の撮影地となったエーベルバッハ修道院を見学することが可能だ。ライン川沿いの街であるエルトヴィレでは古い街並みと城壁が見学できる。
また、「ドレスデン聖十字架合唱団創立800年」も取り上げる。ドイツは音楽好きの人々に人気のデスティネーションであり、ベートーヴェンやバッハ、ヘンデルなどの作曲家たちで有名だ。合唱団の創立800年をフックに、国内で数多く開催されているクラシックの音楽祭を、再度日本市場に訴求していきたい。
さらに、若者層向けのロックフェスティバルなどもあわせてアピールしていく。例えばドイツ北部のヴァッケンでは、ヘビーメタルフェスティバル「ヴァッケン・オープン・エア」が毎年開催され、世界中から人々が訪れる。東ドイツのケムニッツでは欧州最大級のヒップホップフェスティバル「スプラッシュ」がおこなわれている。ミュンヘンでは年に2回、夏と冬に「トールウッド」と呼ばれる国際的な食事や音楽の祭典が開催される。
-ありがとうございました